鋼の飯屋

アニメや漫画の感想をとりとめなく綴っています

機動戦士ガンダムについて〜周りへの関心が低いアムロが仲間を得る物語〜

 今年は機動戦士ガンダム35周年ということで、7/12から大阪・天保山機動戦士ガンダム展が行われているようですね。

  僕がガンダムをはじめて見たのは10年くらい前でした。当時僕はガンダムというアニメを、「主人公のアムロが戦いの中で成長する物語」として観ていました。

  ではその成長とは具体的にどのようなものであったかというと、「周りへの関心が低いアムロが、最終的に仲間を得た」ことだと思います。

 
 第1話でアムロは、コンピューターを組むのに没頭して、フラウに声をかけられるまで避難命令が出ていることに気づいていませんでした。このことからアムロは自分の興味あること以外に関心の低い少年であることがわかります。
 
 またフラウとハヤトの会話から、軍の研究施設を作るためにアムロの父親のような軍事技術者を恨んでいる人々がいて、そのことでアムロが孤立していることが伺えます。
 
 そんなアムロが最終話では、自分を迎え入れてくれて、アムロ自身「帰れる場所がある」と思えるような仲間を得ることができます。
 
 その迎え入れてくれる仲間は、同じニュータイプとしてお互いを分かり合えたララァでも、ニュータイプの時代を作ろうとアムロを誘ったシャアでもなく、戦争を生き延びる目的のために共に行動してきたホワイトベースのクルーたちでした。
 
 能力も価値観も様々だけれど同じ目的を持って行動してきた仲間たちが、アムロニュータイプであることや高いパイロット能力を持っていることとは関係なく、アムロの生存を喜び迎え入れてくれたことに当時の僕は感動したのだと思います。